コクトー

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コクトーがマイブームです。

というか、記事を書くので、いろいろ情報を集めています。写真は、『Portrait d’amis et autoportrait』というデッサン集。おともだちからお借りしました。なかには、ラディゲやジャン・マレーなど近しい人はもちろん、ピカソ、プルースト、サティ、ジョルジュ・シムノン、チャップリン、シャネル、ニジンスキーなど交友のあった芸術家たちのポートレイト、そして自画像があります。

コクトーを突きつめていくと、印象的なのは“早熟の天才”と言われたレイモン・ラディゲ(作家。代表作『肉体の悪魔』は、16歳から18歳の頃に執筆。ジェラール・フィリップが主役で映画化)とのエピソード。ラディゲは、幼少時から父親の蔵書をたくさん読み、詩を書く少年でしたが、14歳でコクトーと知りあいます。コクトーは30歳くらい? コクトーは著作の『ぼく自身あるいは困難な存在』でそのときのことを語っています。「彼に会ったとき、彼はぼくを罠から引き出してくれた。その罠とはぼくがあまりに自分から一目散に逃げていたため、予期せぬ日にぼくに出会ってしまうという危険だった。彼の落ち着きはぼくの心を静めた」。ふたりは急速に近づき、さまざまに刺激しあう関係となったようです。「ラディゲは子供だったので、第1章を書き上げるまで部屋に閉じこめないといけなかった」「遅い時間になるともう列車がないので、森を抜けて帰っていくのだが、その途中、動物園のライオンの吠える声をとても怖がっていた」など、ほほ笑ましいエピソードも記されていました。しかし、ラディゲは20歳のとき、腸チフスのため天に召されてしまうのです。コクトーはその悲しみから逃れるために阿片に手を出し、その後ずっと中毒に悩まされたといいます。

というようなことを学んでいる日々です。普通、コクトーといえば、あの美しきジャン・マレーを思い浮かべるんですけどね。生涯にわたって、耽美的なもの、耽美的な瞬間を愛した人でした。

そんなこんなで、『美女と野獣』も見ましたが、美女のベルさんが流すダイヤモンドの涙はカルティエさんが用意したものだそうです。そのカルティエが後援し、コクトーが晩年を過ごしたミイ・ラ・フォレの別荘が公開となったそうです。今、権利を持っているのは、あのサンローランと仕事をしたピエール・ベルジェ氏。修復に5年をかけたそうです。この渾沌とした美、豹柄やら動物の彫刻やら写真やらデッサンやら。ぜひ行ってみたいですね。フォンテーヌブローのそばです。東京からはちょっと遠いですけど。

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(C)keystone

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(C)Erica Lennard

所在地

15 rue du Lau 91490 Milly-la-Foret

開館時間

3/1~10/30  水曜日~日曜日 10:00~19:00 

11/1~1/15 水曜日~日曜日 14:00~16:00 

(月曜・火曜日は休館)


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