carmina campus

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おおっ、なんか可愛いバッグだぞ。それにしてもどこかで見た事ある……。

そうそう、このバッグは、ほら

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カメルーンの女性たちが手編みで作る帽子、これをリサイクルとして利用しているバッグです。ビンのフタもかわいい。色もかわいい。持つとまたかわいい。ご想像の通り、これはフェアトレードとして作られています。フェアトレードは、ここ数年聞かれる言葉ですが、開発途上国で作れられたモノを、適性価格で買い取り、その国や人々を支援するという運動です。それにしても、このバッグはセンスがいいですね。それもそのはず、デザインはフェンディです。いえ、フェンディはフェンディさんでも、あのフェンディ創始者の5人姉妹のひとり、アンナさんの末娘であるイラリア・ヴェントゥーリ・フェンディのデザインです。これが彼女。

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彼女はファミリーの一員として、おもにフェンディッシモのアクセサリー部門を担当していました。しかし、数年前にやめて、オーガニック農場の経営に没頭したという変わり種。ほぼ廃虚というか、ごみ捨て場に近い状態になっていたローマ近郊の土地に、バイオロジー栽培をスタートさせて3年ほどで、その土地が生き生きと蘇生し始めたと言います。彼女はそこで自然や環境と向き合ううちに、そもそもの持つDNAがうずきだし?「カルミナ カンプス」というブランドをスタートさせたのです。

彼女のスタジオは、その農場、ローマ近郊にあるヴェイオ古代公園の中にあります。ローマ時代の考古学的価値のある土地で、古代の洞窟など歴史的なモニュメントも数あるそうです。贅沢な自然と歴史のなかにいるうちに、イラリアは、モノ作りのコンセプトに、再生というキーワードを見つけました。バッグの底にモップがついていたり、シャワーカーテンがそのままバッグになっていたり、カーペットや航空機のシートを使ったり、もうあらゆる廃材がイラリアのセンスでかわいいバッグに変身しています。カルミナ・カンパスの製品は、日本では、表参道にあるセレクト・ショップ、16aoutのみで扱っています。

たくさんの動物たちと豊かな自然に囲まれて、でも大都市まですぐそば、という最高の環境です。このブログは、動物登場率がとても高いですが、プレス・リリースにあったこれらの写真を、やはりお見せしないわけにはいけません。最後のロバ君の表情がいいんです。

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あれ、君、ロバか?


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