Le Grand Cahier
7月のことになりますが、作家のアゴタ・クリストフさんが亡くなられたそうです。
1935年生まれというから、75歳。ハンガリーで生まれ、動乱から逃れるためスイスに亡命。やがて、フランス語で執筆活動を開始。かの『悪童日記(冒頭の写真はフランス語版の本)』、続編の『ふたりの証拠』『第三の嘘』もうそうだけれど、唐突な物語展開と乱暴な言葉は、フランス語が不自由だったせいも少しあるのかもしれない。「フランス語を使うようになって30年以上、作品を書くようになって20年以上が経ちますが、未だにフランス語はよくわかりません。フランス語で間違わずに話すことはできませんし、しょっちゅう辞書で確認しながらでないと正しい文章が書けません。だから、私はフランス語のことも敵性言語だと呼んでいます。実は、フランス語をそのように呼ぶのにはもう1つ理由があるのですが、こちらの方がずっと深刻です。つまり、フランス語は私の母語を殺し続けているのです」(Wikipediaより)。
とても思い入れのある小説です。Adieu!
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